こんな仕事をしています
電気機器の開発設計をしています。産業用リチウムイオン電池の充電器用やサーバー用の電源装置など、お客様がこういうものが欲しいという要望に合わせて作るカスタム電源装置の開発です。大学で電気の研究をしていたときは、何もないところから技術を開拓するのが主な課題でしたが、今はその知識を生かしてお客様の要望に応えたものづくりをしています。
この企業に就職した理由を教えてください
子供のころから電気に興味があり、漠然と「電気は面白い」と思っていましたが、中高生時代もその興味は薄れることはなく、大学では電気について学び、電源回路について研究しました。そしてその知識を生かせる仕事がしたいと考え、電源機器を開発している会社が生まれ育ったこの諏訪地域にあると知り、今の会社に応募し就職しました。
やりがいや大変なこと
世の中にある電気機器は、必ず電源装置が必要です。送電線からコンセントに送られてくる電力は、機械を動かす電力とは別の形なので、必ず変換しなくてはなりませんが、そこには必ずロスが生まれます。全部にロスがあるということは、積み重なれば莫大なエネルギーになります。電源機器のロスを1%でも減らすことができれば、世の中全体で見たら大きなインパクトになりますので、それがやりがいでもあり、魅力でもあります。カスタム製品でも0から独自製品を開発する訳ではありませんが、お客様の要望に応じて提案するなかで、自分の独自性が出せると思っています。難しい要求をクリアして完成した時が楽しいですね。また、お客様の様々な要望に対する開発は初挑戦の連続です。今まで作ったことのないものを形にするのでスムーズには行かずトラブルが発生しますが、先輩方からアドバイスもらいながら抜群のチームワークで困難を克服しています。
学生時代から社会人になって思うことを教えてください
電気というものに興味を持ったのは、小学校に上がる前でした。街中の信号機を見て「勝手に色が変わるのはなぜなのだろう」と思ったのがきっかけでした。小学校に上がってからは、理科の時間に豆電球を光らせたりするのが面白くてますます好きになりました。電気は身近にあるもので、なおかつ現象が面白い。どんどん興味がわきました。大学は電気系学科に入り、電気について学びました。会社へは開発職として入社しました。開発職は、基本的には机に向かってパソコンを操作しているというイメージでしたが、それ以外にも設計した電源装置の試作品ができたら、机上で計算しきれない部分を手で調整する作業や実機で分かった問題点の解決作業もあり、それに結構時間をかけています。このように、学生時代は自分のための学習でしたが、社会人になるとお客様の要望に応えるための仕事をします。さまざまな問題を解決してうまく動作するようになったとき、学生時代とは違った大きな達成感が生まれます。
就活生のみなさんへ
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分ができることと、やりたいことの両方のバランスがとれた仕事を選ぶことが大切だと思います。やりたくてもできない仕事に就くのは難しいでしょうが、できるけれどやりたくない仕事でもダメです。スキルがあっても、それでずっと生活していくのはイヤだなと思っている仕事は避けた方がいいと思います。仕事は全部が全部楽しいという訳にはいきませんが、自分がやっていて楽しくない仕事は長続きしません。就職活動は肉体的にも精神的にも大変ですが、最後まで諦めずに頑張ってください。